女性の社会進出を考えるうえで、男性の勤務形態も同時に考えなければならない、というお話を以前しました。
つまり、男性の仕事量が多すぎるので、それを女性にシフトしなければ男性は女性をサポートすることさえ出来ないということですね。
男性が女性をサポートしなければ、女性は社会進出することは不可能です。
これは男性がとても楽になる良いことだと思います。
男性は、残業も含めてバリバリ働くのが当たり前になっています。
私自身も周りからは、「そんなに働いたら死んでしまうので、もう働かないでほしい」、と言われます。
でも私は、自分が死んでしまう気はしません。えらいと思いますが、体がえらいだけなので、心は大丈夫なので、寝れば回復するだろう、くらいに考えています。
でも私も会社員の時期があって経験があるのですが、自営業者のえらさと会社員のえらさは、その性質が全く違います。
自営業者は、えらいと言っても自分で選んだ道なので納得感があるんですね。あきらめもつきます。
しかし、会社員の場合ですと、上司の命令でやらざるを得ない場合が多いので、いつでも納得できるわけではありません。
つまり、男性は男性で悲鳴をあげたいのです。
でも文化として、男性が仕事について悲鳴をあげると「弱い」と言われてしまいます。
本当は、「もうダメだ」と言いたいのだけれども、それを言えないのです。
だから、私は、男性は正直に「もうダメだ」と言えばいいのだと感じるんですね。
そういうふうに男性も自分の弱い部分を見せれないと、女性の社会進出は進まないと思います。
男性も女性も同じように不安を抱えている。どちらも働きすぎると悲鳴をあげる。
だから男性と女性で仕事をシェアして、負担を分かち合おうというふうに考えるのです。
その分、男性も子育てに協力する必要がありますね。
男性は社会が思っているよりも弱い存在だと思います。
そういう男性の弱さが当然、という文化で出てくると、女性も社会進出しやすくなることでしょう。
今まで男性は、やせ我慢をしすぎたのではないかな。
結局、児童虐待や家庭のドメスティックバイオレンスは、男性の仕事のストレスが原因になっていることが多いんですよね。
男性が弱さをさらけ出すことができれば、そういった社会問題も減少するのではないかと思います。