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引き際の美学

最近の中小企業の社長は、どのような形でリタイヤする傾向にあるのでしょうか?

アベノミクスの効果がイマイチはっきりしない状況で中小企業の経営者は、守りの姿勢に入っているように感じます。

守りの姿勢とは、早めにリタイヤして業績の良いうちに廃業するというものですね。子供に会社を継がせたりはしないわけです。

そうすれば財産は残るわけですね。これがどんどん進むと日本の会社は激減してしまいそうです。人口減少がそれに拍車をかけることでしょう。

ただ私としては、こういった経営者の守りの姿勢は良いことだと思います。

人はある年齢になると判断力が衰えます。失敗も増えます。ある年齢に達したらお金を得る事よりも、今までの自分の人生を振り返る時間をもつ必要があるように感じます。

老人の魅力は、その感情が思い出の中にひたりつつ哀愁も喜びも反すうしながら現在を淡々といきているところではないかと思うのです。

人生は仕事だけではありません。生命そのものを味わうことも生きることです。

欲を捨て、人生を深く味わうために、早めにリタイヤする。これも肯定されるべき経営判断の一つだと思います。

会社が減っていくこと。人口が減っていくことは、長期的に考えればそれほど悪いことではありません。

引き際を延長したことにより、多くを失うことがないようにしたいものですね。