建設業会計

建設業の会計ソフト

建設業の会計ソフトは、何を使っても大丈夫なのでしょうか?税務申告上は、一般の会計ソフトでも何とかなります。しかし、経営管理をしようと思うと、一般の会計ソフトでは全くお手上げになります。

一般の会計ソフトですと、外注費などを支払ったときや請求書がきたときに経費計上します。しかし、建設業専用会計ソフトですとそれらの経費は完成して売上高を計上するまでは、資産計上して経費にはしません。仕訳にすると以下のようになります。

未成工事支出金(資産)××/工事未払金(負債)××

このように未成工事支出金という資産科目を使って完成をするまでは経費にしません。そして、完成したら次のような仕訳になります。

完成工事未収入金××/完成工事売上高××

外注費××/未成工事支出金××

売上とそれに対応する外注費などの経費を同じタイミングで計上することを費用収益対応の原則といいます。建設業会計の完成工事基準では、この費用収益対応の原則が大切になります。

もしも一般の会計ソフトを使用してしまうと、完成していようがいまいが外注費を計上してしまいます。そうなると7月は、赤字だったけど、8月は完成していきなり黒字になる・・・という現象が続きます。これでは、自社が本当は利益が出ているのか出ていないのか把握できません。また一般の会計ソフトには台帳機能が付いていないので、工事台帳を作成することは出来ません。工事台帳が作成できないということは、現場ごとの利益が把握できないということです。

建設業の会計ソフトは、現場台帳機能のついている建設業専用のソフトを使わなければ実際は経営判断が無理です。建設業で経営を良くしていくならば費用収益対応の原則が達成でき、現場ごとの利益が把握できる建設業専用の会計ソフトを使いましょう。

舩橋会計では、TKCの建設業専用会計ソフトDAICダイクを扱っております。操作方法も熟知しておりますので、お気軽にご相談ください。