経営理念:月光闇夜
舩橋会計の経営理念は、「月光闇夜」げっこうあんやです。舩橋信治の造語です。以下にその趣旨を述べます。
経営者は、真っ暗な森を目的もなくさ迷いあるくヘンデルとグレーテルのような状態になることがしばしばあります。そんな経営者は、家族にも友人にも同業者にもその悩みを打つ明けることが出来ない場合が多いです。
世の中にはメンターとかコンサルタントとか社長の悩みを聞く職業がたくさんあります。また弁護士とか社会保険労務士とか経営をサポートする資格業もたくさんあります。
しかし、会社のデータをあずかり、その数字を全て把握できて、いつでも気軽に相談できるのは、会計事務所しかありません。また資金繰りや経営分析を最も正確に出来るのは会計事務所なのです。
であるならば税金の計算にとどまらず経営助言をすることは、会計事務所の社会的責務ではないかと考えるのです。ここで重要なのは、いきおい経営助言をどんどん行うことではない、ということです。
その業界のことを一番熟知しているのは社長です。今なにをすべきかが一番わかるのは社長自身です。だから私達会計事務所は、直接的ではなく間接的に謙虚な姿勢で社長に「気づき」を与えることが役目である思うのです。
誰しも直接的に自分のことを指摘されてはいい気はしません。間接的にそっと資料などを使って助言されると素直に聞けるものです。太陽を直接見ると目は痛みます。月の光は優しいので長時間見ていても目は大丈夫です。舩橋会計も月の光のような優しい謙虚な助言を社長にすることによって、長期的な経営助言をさせていただきます。
長期的でなければ真に会社を良くすることは出来ません。短期的にドラマティックに会社に変革を強要するコンサルタントのようなアドバイスはしません。一気に変革を起こそうとすると会社は壊れてしまいます。
真っ暗な森を歩くヘンデルとグレーテルの足もとを、月の光でともしましょう。そうすれば、経営者は転ばなくて済みます。また地図も照らしましょう。そうすれば、目的地を見つけることが出来るかもしれません。多すぎる荷物があれば、捨ててもいい荷物をそっと教えてあげましょう。
そうやって人の心配をしているとき、私たちの心は一点のケガレもない美しい海や空と同じになるのです。つまり心の底から人の心配をするということは、自分の生きる喜びになるのです。そういった思いを「月光闇夜」という四文字に凝縮させました。