事務所通信

事務所通信 平成29年7月

暑い日が続きますが、いかがお過ごしのことでしょうか。
7月は、税務署の人事異動が完了する時期です。つまり7月から税務調査も本格化します。そして早速弊所のお客様にも税務調査が入りました。そのお客様は、誠実に記帳をされておられるので、税務調査は歓迎すべきものとなりました。
税務調査ではいつものことなのですが、ほぼ半日は業務日報や手帳の確認を税務署員はします。いきなり会計データや請求書は見ません。とりあえず従業員が何人で、どの現場で何をしているのか、ということをかなり詳細に聞いてきます。ですので、業務日報などを毎日つけている会社は、税務調査でいらぬ疑いをかけられないのです。
経営者の方は、よく「税務署に勝ちたい」、「税務署にやられるのは悔しい」とおっしゃいます。対策は、簡単です。嘘を付かない。ただそれだけです。
ただどれだけ注意をしていても人間なので間違えてしまうこともあると思います。そのときは、自主的に修正をします。ミスを隠そうとすると、嘘が嘘を呼んで、嘘だらけになってしまいます。
税金を少しでも少なくしたい。税金を少なくすることが最も価値のあること。・・・こういった考えをもってしまうと、嘘も付きたくなってしまうと思います。経営は、節税だけではありません。もしも3年後に設備を購入したいなら、内部留保してお金を会社に貯めなければなりません。節税と内部留保は、両立できませんので、納税しながら内部留保することになります。
また税金によって、知的障害者や未就学児の施設を作ることも出来ます。日本の道路が清潔で、交通事故をすればすぐに救急車が来てくれるのも税金のお陰です。そう考えると、節税至上主義は、切ない気がします。

上の写真は、中京銀行さん主催のバンクセミナーに参加させていただき、私(舩橋信治)が講師として経営計画を発表しているところです(講師は他にも4名)。右端に座っているのが、私です。中京銀行さんとTKCは仲が良く、このように協力しあって、バンクセミナーを開いたりします。
中京銀行 取締役 をはじめ、各支店長 それから TKC中部会の幹部役員など50名ほどが見学に来られました。