1.税理士 舩橋信治は、TKC会員です。
TKCという組織がどういったものか熟知している人は、少ないと思います。
税理士さんならともかく、一般の人はCMを見たくらいだと思います。
簡単に申しますと、TKCは巡回監査を通してお客さんに成長してもらおうという考えのもとにシステムを作っています。
毎月、お客さんのところへ行くわけですから、世間話ばかりしているわけにはゆきません。
そこで、経営アドバイスを提供していくんですね。
だから、税金の計算以外に、経営アドバイスを毎月欲しいというお客様には、TKCは良いサービスです。
ざっくりですが、売上が1億円を超えたら、TKCサービスを検討されても良いと思います。
もちろん売上が少額な会社でも、TKCサービスを受けて短期で成長される場合もあります。
2.TKCは、税理士コストがあがる。でも売上もあがる。
TKCのサービスは、毎月会社に訪問して税金計算以外に経営アドバイスを行います。
ですので、当然税理士事務所へ支払う固定費(コスト)も増えるわけです。
でもそれ以上の経営効果が期待できるので、大丈夫です。
経営アドバイスも何となく自己流でお話しをするわけではなく、データに基づいてお話ししますので、具体的です。
いろいろな会計スタイルがありますが、TKCの会計スタイルは最も理想的な形だと言えます。
3.人口知能の発達とともに、会計事務所がやるべきこと
人口知能の技術が目まぐるしく発達しているようです。
私は凡人なので、人口知能というものが本当はどういうものかという原理までは知りません。
しかし、現実的に会計の世界では既に人口知能の技術がさかんに使われ始めています。
みんな人工知能の原理はわからないけど、その恩恵を受けているのです。
例えば、領収書を自動で判断して仕訳を作成していくのも人工知能の力です。
でも人口知能でも出来ないことが一つあります。
それは、答えのない問題の答えを探そうと努力し、経営者と痛みを分かち合うということです。
これは、コンピューターには出来ません。
例えば、どうやったら売上をあげることが出来るだろうか?
どうやったら従業員がやる気を出してくれるだろうか?
どうやったら仕事のやりがいを見つけられるだろうか?
どうやったらうまく事業を息子に承継出来るだろうか?
などなどです。
こういった問題は、多角的に考える必要があり、簡単に答えが出るものではありません。
データだけでなく、心の問題も入ってくるからです。
われわれ会計にたずさわる者は、こういった経営アドバイス的な仕事をしていかなければ、存在意義がなくなります。
データ処理は、人口知能がやってくれるので。
この経営アドバイスを中心に仕事をしていくなら、TKCのやり方はとても良いのです。