原価計算においては、限界利益を算出することは一般的なことです。
限界利益とは、売価から変動費を引いた金額を言います。
逆に言うと、固定費は引かないわけです。
例えば、ビスケットが商品としてあったとします。
そのビスケットの原材料が小麦粉と砂糖だとします。
その小麦粉と砂糖が変動費になります。
小麦粉や砂糖は、高級なものを使ったり量を減らしたりできますね。
そのように変化させることが出来るものを変動費といいます。
そのビスケットに対してどれだけの変動費が投入されているかというのを計測するのは、比較的簡単なんですね。
でも固定費がどれだけその商品に対して投入されているか計測するのは、難しいです。
例えば家賃や役員報酬などは固定費ですが、これらがそのビスケット一つに対してどれだけ投入されているかを計測するということは簡単ではありません。
それはさておき、とにかく売価から変動費を引いたものが限界利益です。
これは、固定費を算入しないので誰でも算出することは可能です。
ですので一般的に限界利益が話題によく上るのです。
限界利益が必要だからというよりも限界利益が簡単に求められるからそれを話題にするというのが実情でしょう。
本当は、そこからさらに固定費も控除したいのです。
ビスケット一つにどれだけの家賃金額が投入されているのか・・・これを計測していく、それが今の私の課題です。